2003. 11/13 大阪城ホール
今まで、コンサートというものは何回も行ってるけど、今日ほど見るまでにやきもきさせられたライブもなかったな〜〜。今日のライブまで一ヶ月を切った10月の終わり・・突然飛び込んできた来日中止のお知らせ・・・天国から地獄へ突き落とされたような気分でした。しかし、彼らは来てくれた・・・再び地獄から天国へ・・・・(笑)また・・ジェイムスのアル中が再発したのか?カークが脱退?ラーズのけが?メンバーの不仲?いろいろな噂が飛び交ったもんですから、今日という日を迎えるまでは、実は気が気でなかったんですよね〜〜〜。 それもあったためか、開演前の会場はなんか異様な雰囲気・・・ここにいる観衆はみんな私と同じような思いをしていただけに、これからはじまるショウへの期待と不安がこの異様な雰囲気をかもし出してるのか?でも、刻限の19:00が近づくにつれてその雰囲気はただ、「メタリカが見たい!」の期待感へと明らかに変わっていくのです。徐々に上がっていくボルテージ・・・・ここで・・・おお!BGMがAC/DCの「It's A Long Way To The Top」に!!PAのおっさんが観衆を煽るかのようにVolを上げると、もう会場はAC/DCにあわせて手拍子(笑)大盛り上がり!!始まる前からやばいぞぉ!これは!!!しかし、BGMにAC/DC流すアーティストって多いような気がする。そうそう!今回のコンサートはアリーナはオールスタンディング!でも、私はあえて雰囲気の楽しめるスタンドの一列目に・・・(もう年だしぃ・・・・(;−−))・・・AC/DCが終わった!来るか?来るか? そして、会場の緊張感がピークに達したのにあわせるかのように客電がおちる!む〜〜この瞬間がまさに至福の時!そして、もうメタリカのコンサートではおなじみの、そして遠い昔から変わることのないオープニングS.E・・「Ecstacy Of Gold」が厳かに流れ始める。このS.E・・映画「夕陽のガンマン」のテーマ曲なんですが、我々にとっては既に「メタリカのテーマ曲!」さあ!一曲目はなんなんだぁ〜〜〜!?・・・・・・・・・ん?そして・・あのイントロが・・・・・・・ おおおおおおおお!!!!いきなり!!!「Blackend」だぁ!もう・・どうしましょ・・・状態!(笑)今から遡る事約15年前に初めてメタリカを見たときと同じオープニングに感涙!そして、立て続けに野太いジェイムズのG.リフが鳴り響く!これまた驚きの「The Four Horseman」。彼らの1st収録の名曲だ!この意外なはじまりに・・客席は驚きと悦びでもうむちゃくちゃ(笑)この時点では、メタリカのパワーにまだ聴衆は圧倒されてる・・・ ジェイムズが「オ〜〜サッカ〜〜〜!」と客席を煽った後、重たいリフが印象的な「Harvester Of Sorrow」そして美しくも重厚な「Welcome Home」とミディアムテンポの曲が続く。しかし・・ラーズのドラム(特にバスドラム)がずんずん、お腹にくるのぉ・・これが気持ちよいっっす! と・・・ここで珍しくメンバー紹介!この意図はもうわかってますよ〜〜。そそ!最後に紹介されたニューベーシスト・・鶴次郎こと(笑)ロブ・トゥルージロ!その紹介の時の観衆の大声援が、彼が完璧にメタリカの一員となったことを証明してますね!そして彼のアタックの効いたベースがうねりまくり始めるとあの曲だ!そう「For Whom Bells Tolls」・・これもメタリカのライブには欠かせない名曲!!ロブの低く構えたプレイは視覚的にもかっこよすぎ!!既に、クリフともジェイソンとも違った独特の存在感を示してます。 ここで、メンバーがじゃれあいながら、なにやらやけにFUNKYなジャムセッションをやり始める・・一転、会場は和やかな雰囲気に・・・彼らの不仲説なんて、これ見たら大嘘だ!ってことがわかりまっすよ!そして曲はニューアルバムのオープニングを飾る「Frantic」!このアルバムの曲はライブで更にパワーアップしそうだ・・と思ってましたが、まさしく想像以上に客席も一気にヒートアップです!続いて観衆の合唱から「Sad But True」が・・・この重厚なノリが気持ちよすぎ!!!もう首を振る・・というより上半身バンギング(笑)一瞬・・明日はもう起き上がれないかも・・・と思ったものの、今更後戻りできる訳がありゃ〜〜しませんことよ!そしてニューアルバムの3RDシングル「The Unnamed Feeling」・・しかし・・・この曲での客席の反応はもう一つ・・といったところか・・いい曲なんですが・・・。ただ、最初気になってた音のバランスの悪さはいつのまにか改善される!ギターリフが非常に気持いい。 ところで、今回のステージ・・・ほんとにシンプル。余計なセットというものがない。後ろに並んでいるのはアンプの壁・・・・物凄いステージセットも一つのエンターテイメントとして大好きだけど、今回のメタリカのこのシンプルなステージセットは、彼らの原点回帰の姿勢の表れなのか、好感度大っす!ステージライトもセンス抜群!リズムチェンジの激しい彼らの曲にもピシッ!!と証明がシンクロしてて!かっこいいぞ〜〜〜! 再び、ジェイムズのMC・・・悲しいかな何言ってるかわからん(苦笑)でも、1stアルバムの事をしゃべってるみたい・・・・そしてあのリフが!!「Seek And Destroy」だ!一瞬、小休止だった客席ももう休んでなんかいられない・・・この辺から私も自分を見失いつつなってきたぁ〜〜〜。「し〜けんですとろ〜〜い♪」の合唱も声がひっくり返り始めた自分・・・気にしない気にしない(笑)この曲のリフに身を任せるのはほんと喜悦の時だの〜〜。 この曲がビシッと終わってステージが暗転・・「あれ?もう第一幕終わり??」と思った瞬間、けたたましく鳴り響く銃声!!来たぞ来たぞ〜〜〜「One」だぁ!もうここは聴き入るしかない!でも、ダララララッ!ダララララッ!ダララララッ!ダララララッ!のところ(笑)はみんな半狂乱かと思うほど、のりまくりっす!ああああ・・もう失神寸前〜〜〜。しかし、メタリカは我々にとどめを刺すかのごとく攻撃の手を緩めてはくれません。Oneが終わったと思ったら、無気味なアコースティックギターのテープが流れ始める・・・・うおおおおおお!!参りました!「Battery」炸裂!!!もうアリーナの客席は上から見ると、芋の子を洗う状態・・というか、芋の子が大海原を埋め尽くしてごろごろしてる状態(笑)スタンドも負けずに、嵐のヘッドバンギング!再び「ばってり!!!」と叫ぶ事ができて感激だぁ〜〜〜!こうして、彼らは竜巻のごとく一旦去っていきました。 一瞬、呆然としていた観衆も・・・さっそくメタリカコール!そうこれはもうメタリカVSメタリカファンの戦いなのだ!なんか忘れかけてたこの感覚!スラッシュメタルの先鋒として彼らが登場した頃に感じたあの超攻撃的な感覚!そう!メタリカはやっぱメタリカだった!再び登場した彼らは「St.Anger」を繰り出す!この曲もライブでCDの100倍パワーアップしているぞ!後半の疾走に再びヘッドバンギングの嵐!ここで、ラーズとカークのコントタイム(笑)カークに絡むラーズといった図式??彼らがじゃれあってる姿を見ると、こっちも幸せだ!こうして笑わせてくれたあと、まじめ〜〜に「Nothing Else Matters」やるところがいい!!ジェイムスのVoもほんと感情こもってっていいのぉ! Nothingの余韻に浸るまもなく繰り出されたのが「Master Of Puppets」・・・この後半の波状攻撃はなんなんだぁ〜〜〜!と思わずにいられない涙モノのセットリスト・・・「ますた!!ますた!!」の合唱を声をからしながら叫ぶたびに、今この場所にいることの幸せをひしひし感じる、おっさん1名(;−−)いや!!ここにいる老若男女みんながそう思ってるはずだ!こうして再び・・彼は去っていく。 いやいや・・まだまだ返しません事よ!!もうここ大阪城ホールにいる人々は、「もっと痛めつけて〜〜〜ん」とM状態になってるに違いない(す・・すまん)メタリカもそれをよくわかってるのか、まだまだ超強力ナンバーを隠してる!そして「Creeping Death」が!これまたメタリカライブには欠かせない名曲!中盤の「ダ〜〜イ!ダ〜〜イ!」の合唱ももうおなじみ・・・声をからして私も叫ぶ・・が、よく考えてみると一万人もの人間が声を合わせて「死ね〜〜!死ね〜〜!」って叫んでるのだから、ある意味怖いかも(笑)・・な〜〜んて考えない!(少なくとも今!この場所では!)続いて「Enter Sandman」が・・・・!!そろそろ、コンサートも終わりに近づきつつあるのがわかるので、少々寂しさも感じ始めるが、とりあえずはこのグルーブに身を任せて「体よ!壊れろ!声よ!つぶれろ!」とばかりに、わたくしも最後の力を振り絞る。 ・・・・・・とうとう終わってしまった・・・・・・・メンバーが最前列に出てきて最後の挨拶を始めてる・・・が、まだ終わってはいなかった!我々の願いが通じたのか、再びジェイムズがカークがロブがそしてラーズが・・自分の位置につく。そして始まった曲・・・・あれ?ん?これって何だっけ?・・・多分ラモ−ンズのカバー曲「Commmando」?(苦笑)ちょっとあいまいながら・・でも、この後に及んでもうそれは関係ないっすね!続いて「Breadfan」!おお!これは昔から彼らがやってる「Budgie」のカバー曲だ!そしてついについに本当のお別れのときがきてしまった(涙)全身全霊をこめた我々の(楽しい)戦いは終わったのだ〜〜〜。 最後にロブが日本語で「無茶したっす〜〜」と叫んだのには大笑いでした。が、その言葉は彼らもほんとに楽しんでくれた証明だと思えて、うれしかったぞ!そしてラーズの最後の言葉にはほんとに期待しますよ!信じていいのね!ラーズ! ラーズ:「We'll Come Back Very Very Soon!!」 帰り道・・・・私の頭の中では「Battery」の高速リフが鳴り響いてました(笑)でも、しばらく抜け殻の生活が続きそうだ・・・・メタリカ〜〜〜!ほんとにすぐに戻ってこいよ〜〜〜!頼むぜ!!! Metal Up Your Ass!! |
〜Ecstacy Of Gold〜 |
1. Blackend |
2. The Four Horseman. |
3. Harvester Of Sorrow |
4. Welcome Home |
5. For Whom Bells Tolls |
6. Frantic |
7. Sad But True |
8. The Unnamed Feeling |
9. Seek And Destroy |
10. One |
11. Battery |
〜encore〜 |
12. St. Anger |
13. Nothing Else Matters |
14. Master Of Puppets |
〜encore〜 |
15. Creeping Death |
16. Enter Sandman |
〜encore〜 |
17. Commando(ラモ-ンズ・カバー) |
18. Breadfan(バッジー・カバー) |